電動車を活用した「おうち de ENEマネ」実証開始を合意
ENEOS Power株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:香月 有佐、以下、「ENEOS Power」)および、三菱自動車工業株式会社(東京都港区、代表執行役社長兼最高経営責任者:加藤 隆雄、以下、「三菱自動車」)、Nature株式会社(神奈川県横浜市、代表取締役:塩出 晴海、以下、「Nature」)の3社は、岡山県倉敷市において、自宅での電動車の充電時間を遠隔でコントロールすることにより、電気料金を最適化する「おうち de ENEマネ(V1G※1)」の実証を2024年度下期から開始することを合意しました。
本実証では、ENEOSグループおよび、三菱自動車の社員を対象に、社員が保有する電動車および、充電器を使用して、自宅における充電時間を遠隔でコントロールします。具体的には、電動車のコネクティッド技術※2を通じて、電池残量などの車両情報を制御システムへデータ連携し、電力の市場価格が安い時間帯に充電される様に、自宅の充電器へ充電時間等を指示します。
また、国内初の取り組みとして、太陽光発電設備を設置している家庭において、電動車のコネクティッド技術を通じた車両情報のデータ連携により、コントロール可能な充電電力量を把握し、太陽光発電設備の自家消費最大化を実現する充電等のコントロールを行います。
3社は、遠隔コントロール等に関する技術検証を実施するとともに、電力調達コストの削減による収益性について検証し、事業化に向けて検討を進めてまいります。
※1:V1Gとは、電力系統から電動車への単方向の充電制御のこと。
※2:コネクティッド技術とは、インターネットや無線通信を利用して車両が外部のデバイスやサービスと情報通信する技術のこと。これによりリアルタイムの車両情報の取得や遠隔制御が可能となる。
各社役割
社名 | 役割 |
---|---|
ENEOS Power | ・電力調達コスト削減による収益性検証を含むプロジェクト全体管理 ・家庭への電気供給 |
三菱自動車 | ・車両の提供 ・コネクティッド技術を活用した車両情報の連携 |
Nature | ・電力市場価格や車両情報を基にした充電器制御 |
ENEOS Powerについて
ENEOS Powerでは、「今と未来のでんきをデザインし、人と地球の快適に挑戦し続ける~creating sustainable energy and society~」というパーパスのもと、新たなチャレンジを重ね、持続可能な社会への貢献を通じて、さらなる成長を目指してまいります。
今後は、電動車や蓄電池等の分散型エネルギーリソースの制御ノウハウを積み上げ、VPP※事業においてお客様や地域のリソースを活用する事業を展開してまいります。
ENEOS Powerについてはホームページをぜひご覧ください。
※分散型エネルギーリソース(再生可能エネルギーなどの自家発電設備・蓄電池・電気自動車等)を一括で遠隔・統合制御し、あたかも一つの発電所のような機能を提供する仕組みをバーチャルパワープラント(VPP)という
三菱自動車について
三菱自動車はSUVづくりのノウハウとラリーで培った四輪制御技術、そして電動化技術に強みをもつ自動車メーカーです。ルノー、日産とのアライアンスメンバーであり、日本とアセアン諸国に生産拠点があり、グローバルで約28,000名の従業員を擁しています。2009年には世界初の量産EVである『アイ・ミーブ』、2013年には世界初のSUVタイプのプラグインハイブリッドEVである『アウトランダーPHEV』を発売するなど電動車普及に取り組んできました。
2035年度までに電動車の販売比率を100%にすることを目指しています。三菱自動車らしいモデルをお客様にお届けするとともにカーボンニュートラル社会の実現に貢献します。詳細については、当社ホームページをご覧ください。
https://www.mitsubishi-motors.com/jp
Natureについて
Natureは、「自然との共生をドライブする」をミッションに、IoTプロダクトを活用し、再生可能エネルギーへのシフトの実現を目指しています。2017年にスマートリモコン「Nature Remo」を発売、日本のスマートホーム市場を牽引しています。2019年に「Nature Remo E」でエネルギーマネジメント事業に参入し、2022年より電力会社向けのデマンドレスポンスサービスの提供を開始しました。今後は、自家発電設備・蓄電池・EV等の分散型エネルギーリソース(DER)を最適制御する独自のエネルギーマネジメントプラットフォーム「Nature DER Platform」を構築し、次世代に向けた電力インフラのアップデートに貢献することでエネルギーの新しい未来を創造してまいります。